物性の一覧


下表は,ジーマ・イナスの物性値を,市販の熱可塑性樹脂(PPS GF40%)およびアルミナセラミクスと比較した測定例です。
 ジーマ・イナスの熱伝導率は最大18W/m・Kで,市販の熱可塑性樹脂のおよそ100倍の熱伝導性能を有しています。絶縁性に優れた熱伝導材料の代表であるアルミナセラミクス(99.9%)と比較すると,その熱伝導率はおよそ2分の1ですが,アルミナセラミクスは焼結体であるために複雑形状の部品を高精度に量産することは一般に困難です。この点がジーマ・イナスのVE上のポイントとなります。
比抵抗は,いずれの材料も10^14を超えており,十分な絶縁性能を有していることが分かります。
 また,放熱対策市場において要望の高い2〜3W/m・Kの伝導率ゾーンに対し,さらに熱抵抗を減らしやすい薄肉成形用グレードを提供致します。この薄肉成形グレードは,

 1)2W/m・KはPPSベース,3W/m・KはLCPベースとし,共にリフロー対応
 2)0.3mm程度の薄肉成形可能で熱抵抗を小さく設計した薄肉部品に対応
 3)新開発の珪酸塩系フィラーで成形機の摩耗を大幅に低減
 4)比重を2以下に抑え,容積コストを大幅に低減

という4つの特徴を有し,さらに放熱対策の幅を拡張しています。


イナス物性表

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