1液型の使用方法

リコ・ジーマ・イナス液状エポキシタイプを使用するにあたり最も注意すべき事は,材料温度と空気の脱泡です。全ての注型作業工程において,下記のフローに記された指定材料温度に保ち,充分な脱泡を行うと共に,硬化体内部に気泡が残留しないよう配慮して下さい。リコ・ジーマ・イナスは従来のエポキシ材料に対し5-20倍以上の高い熱伝導率を有します。従って注型作業中の材料温度低下が予測できないほど速く,一貫して正しい温度管理を行えるような設備,装置ならびに手順を守らないと流動性が悪化し,充填不良と気泡残留の原因となります。 以下の手順と共に,温度と成形粘度の関係のページを必ずご参照下さい。併せて,注型作業全体の流れはこちらのムービーをご覧下さい。 このムービーは2液型の場合ですが,流動状況等は1液型も同様に参考となります。温度管理を正しく行い密実な充填を行うためには,注型1回あたりの充填量の設定も重要になります。1回の注型作業に使う充填量は,下記のフローに記された作業時間の範囲内で完了できるよう設定して下さい。硬化体内部に気泡が残留すると,マトリクス全体の熱伝達構造に局所的な不均一を生ずるだけでなく,リコ・ジーマ・イナス本来の熱伝導性能も発揮できません。注型作業にあたっては,適切な設備によって正しい手順が実行できるか,必ず事前に確認し,確実に充填できるよう計画して下さい。大きいサイズで手順をご覧になる場合はコチラまたは下のフロー図をクリックして下さい。


画像-1液型使用方法

次へ→