放熱効果の測定


下図は熱硬化粉末エポキシタイプの放熱効果を他素材と比較した実験の一例です。

画像-氷水の実験

氷水中での放熱特性実験

異なる素材で作った同じサイズの箱の中に80℃のお湯を入れ,それを十分な大きさの0℃の氷水槽中に沈め,お湯の温度の経時変化を測定することで,素材による熱伝導性能の違いを検証しました。
 グラフの温度曲線から,熱可塑タイプの6W品と同様の放熱性能が分かります。

画像-ランプ箱の実験

ランプ熱を利用した放熱特性実験

異なる素材で作った同じサイズの箱の中で電球を点灯させ,箱の内部温度の経時変化を測定することにより,素材による放熱性能の違いを検証しました。このモデルは空気への放熱である点が左の評価と異なります。この場合も,熱可塑タイプの6W品と殆ど同等の性能を有することがわかります。

下の図は,例えばチップレジスターのように電流を流すと発熱するタイプの抵抗板を準備し,これを通常のエポキシ樹脂(熱伝導率0.2W/mK)とジーマイナス粉末エポキシタイプ6W品とでそれぞれ封止し,これらをセラミック基板に密着させて電流を流し,発熱の違いをサーモグラフで測定した結果です。ジーマイナス粉末エポキシタイプの場合は,視覚的にも明らかなように約50℃もの温度差が認められ,また全体に均一な温度分布になっていることが分かります。

画像-成形精度

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