製品の概要

ジーマ・イナス熱可塑タイプは,熱可塑性樹脂の内部に独自の無機鉱物粒子群による熱伝導構造を導入し,電気的絶縁を保ったまま熱伝導率を通常の樹脂に対し10〜最大90倍程度=2〜最大18W/K・mまで増大させた,高熱伝導・電気絶縁性の成形材料です。
 この熱伝導構造を形成するために用いる無機鉱物は全て電気絶縁性の酸化物粒子であり,これにより本来相反する物性同士である電気絶縁性と熱伝導性とを一つの材料内に共存させることに成功しています。また,成形時には金型内での材料冷却が素早く,成形時の収縮が起こりにくいため,反りやゆがみに対しても卓越した寸法精度を確保することができます。
 電子機器製品を始め様々な商品の小型化に伴い,樹脂部品が熱を通さないことに起因する熱のこもり,冷却の効率化に対する要求はますます厳しくなっています。製品の温度が上がらないようにしたい,素早く冷やしたい,だが電気絶縁は保ちたいという命題に対し,ジーマ・イナスは最も優れた材料的回答の一つです。


下の写真はジーマ・イナスの材料および実用事例の一部です。

画像-コンパウンド

18W/m・Kの材料

2-18W/m・Kのコンパウド材料を販売しています。

画像-リニア

モーターに活用

コイルの絶縁と放熱に実用化されています。

画像-センサ

センサーに活用

熱的なセンサーのキーパーツに実用化されています。

画像-アダプタ

LEDに活用

多くのLED部品の放熱と絶縁に実用化されています。


次へ→